今のダイエットの主流は糖質制限です。
糖質(炭水化物)をカットすればやせる・・こんな風にメディアを通して私たちは刷り込まれ続けています。
本当に炭水化物はダイエットの大敵で、太るものなんでしょうか??
ダイエットを意識していると、太りそうな食べ物を敬遠するあまり常に心の中で食べ物の良し悪しをジャッジするようになってしまいます。
私自身、炭水化物を普通の量すら食べることが怖いと思う時期がありました。
その思いが強いあまりに、完全に炭水化物をオフしてしまい、人生ではじめて生理が止まってしまいました。
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そして、大好きな炭水化物を控えているのにも関わらずやせなかったし、何だかイライラしてました。
あの頃は特に甘いもの好きではなかったはずなのに、甘いものへの渇望がすごかったですね。
さっき食事をしたはずなのに、目の前の食べ物が我慢できなくて手が出てしまったり・・
何だか体がおかしい状態にいつのまにかなっていました。
炭水化物とは3大栄養素のひとつであり、日本人にとっては「主食」という食事の中心になるものです。
脳の唯一のエネルギーであるブドウ糖は、この炭水化物から摂るのがもっとも自然で体に負担がかかりません。
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では、なぜ炭水化物を食べると太ると思われるんでしょうか?
主食の代表、お米で考えてみましょう。
お米は水があれば調理できます。
ということは、お米を食べる=水分も摂取している ということ。
人間の体はその60〜70%が水分と言われています。
無理なダイエットでは、体の水分が抜けるので一見「痩せた」ように見え、体重も減ります。
これを痩せた!と喜んでいる人がとても多いのです。
実際、太っている人ほど水分を溜め込みやすいので糖質制限をすると「むくみ」が減った分すっきり見えるんです。
ところが、この抜けた水分は筋肉や内臓など、本来みずみずしくあるべき部位からも抜けてしまいます。
そうすると見た目だけでなく、内臓も干からびた状態になり、その機能も低下してしまいます。
炭水化物を減らし、タンパク質や脂肪にエネルギー源を頼るようになるとよく起こることです。
ダイエット=体重を減らす
こんな風に考える人がほとんどなので、体重が増えた!=太った!と思ってしまうんですね。
だけど、
実は体重=見た目ではないです。
筋肉量が多く、内臓もみずみずしく充実していて、骨もしっかりとしている人は体重は重いです。
筋肉が少なく、内臓は干からびていて、骨もスカスカの人は体重も軽いです。
中身が充実していれば体重は重くて当然であり、 中身がスカスカなら軽いということ。
それでも体重を軽くすることばかりに目を向けますか・・?
水抜きは、ボクサーなどの体重制限が必要な人がやることです。
彼らは普段ハードなトレーニングで鍛えているので、筋肉もしっかりついているため計量が終われば回復できます。
ところが、無理なダイエットでリバウンドを繰り返した人や過食嘔吐癖などで体をいじめてきた人はそうはいきません。
炭水化物を食べる=太る では決してありません。
体重が増えたのは、これまで抜けていた水分を体が一時的に溜め込んでいるんです。
だから、今日から普通に大人のお茶碗1杯のご飯を食べるようにして大丈夫ですよ。