こんな質問を受けました。
朝は果物だけにしているのに、全然痩せないし、なんだか食欲も増えてしまった気がします・・
朝は果物にしましょう!!
なぜかというと、朝はそんなに食べる必要がないし、1日3食は食べ過ぎだから。
こんな風にダイエット指導をする人はけっこういます。
これに対して、私は危ない、と感じます。
朝ごはんを果物だけにすることが、大丈夫な人とそうでない人がいるからです。
それなのに、誰に対しても朝は果物だけにしましょう。と、軽く言う人に今はちょっとした怒りさえ感じます・・
朝を果物だけにして、痩せたという人、調子がよくなった人がいるのは事実です。
もともとの食生活や体型によって、いい方向にいくこともあるでしょうし、長期間でなければ、そんなに深刻な問題を引き起こすことも少ないでしょうね。
果物というと、ヘルシー!というイメージは強いのではないでしょうか?
みずみずしく、フレッシュな感じ・・
果物は、その構成はほとんどが水で、あとは果糖がメインです。
糖質にも種類があって、果糖は血糖値をそんなに上げず、肝臓ですっと代謝されます。
こう言うと聞こえはいいですが、言い換えれば
消化が良い → 腹持ちが悪い
血糖値をあげにくい → 満足感が低い
そして、水分を溜め込みやすい皮下脂肪の多いタイプの人は「冷え」を起こしやすくなりますね。
皮下脂肪が多い人=冷える人、とみてほぼ間違いなく、圧倒的に女性に多いです。
果物を食べておしっこが近くなるのもその表れですね。
これは感覚的なものですが、ダイエットがうまく行き始めた時に増えるおしっこと、果物を食べたときに増えるおしっこの感じは明らかに違います。
このことから、まずひとつ。
冷えのある女性には、朝食果物ダイエットは向かない場合が多い。
妊婦さんは果物を食べ過ぎないほうがいい、というのは体を絶対に冷やしてはいけない時だからです。
知っている助産師さんも、口を酸っぱくして言ってました。
あとは、
肝臓が弱っている人、脂肪肝の疑いのある人にもおすすめできません。
果糖は肝臓ですっと代謝されます。
肝臓が弱っていたり、脂肪肝のフォアグラ状態の人には余計肝臓を疲れさせる原因になります。
意外かもしれませんが、脂肪肝はお酒を飲まない人もなるんですよ。
一昔前の、お腹ぷっくりのおじさんだけのものではないんです。
飲酒習慣のない、若い女性にも多いのです。
そして、良く頭を使う人、体を動かすなどのエネルギー消費の多い人。
こういうタイプの人にも、朝食に果物は微妙です。
明らかに栄養が足りないからです。
このタイプで、冷えや肝臓に問題がなく、どうしても果物を朝食にしたいと言う人は、はちみつや黒糖などで糖分を補うならありですかね。
ただ、肉体労働の人はしっかりご飯を食べたほうがいいのは言うまでもありません。
果物は本当にヘルシーなのか?
果物とダイエット、健康についていろいろと試し、考えてきましたが
やはりその人による。というのがその答えです。
旬の果物を少量頂くのが自然な形であり、それを食事の代わりに食べる・・というのはあまりおすすめできません。
水菓子、といわれるだけあって、やはり食事とはいえない部分があるんです。
記事の最初にあった、
朝食は果物のみにしているのに、痩せず、食欲も増えた。
これは、明らかに栄養不足です。
栄養が足りないと、体は危機を感じるので強い食欲を起こします。
-
-
朝食抜きは本当にダイエットに効果があるの?朝ごはんを食べないことの本当の意味
続きを見る
-
-
食欲が止まらないのは意志が弱いのではなく、体からのメッセージ
続きを見る
脂肪肝について書きましたが、栄養不足でも脂肪肝になります。
無理なダイエット、間違った健康情報からの栄養不足・・
脂肪肝の人が果物を多食するのは、おすすめできません。
適度な運動と、食事の改善で脂肪肝をなんとかするのが先ですね。
朝食は果物・・というと、何だか意識高そうだし、おしゃれだし・・
こんな理由で安易にはじめるのではなく、自分の体の状態や生活スタイルから判断するようにしましょう!
〜〜〜〜メルマガはじめました〜〜〜〜