最近は健康意識の高まりや、芸能人やモデルなどの影響力のある人たちのおかげもあってか断食が比較的身近なものになりました。
私自身、断食は何度も経験しておりその素晴らしさは実感しています。
本来、断食は宗教的、修行的な要素の強いものであり、健康のために・・というものではありませんでした。
ところが最近は、きれいな人たちの美容のために断食をしている・・みたいな発信が多くなってきたおかげで
断食＝ダイエット、痩せる
みたいなイメージが先行しているように感じます。
これは決して悪いことでも、間違っていることでもないんです。
どんな目的でやるかはその人次第、自由ですもんね。
ただ、私はやっぱり断食で痩せる、ダイエットをするということに関しては慎重です。
それは、ある人たちにとって断食ダイエットは生命の危険にすらなり得るからです。
断食は素晴らしいものである一方で、リスクも当然あります。
簡単に私の経験を書くと、
激しいリバウンド、過食の引き金、基礎代謝の低下
こういうことが実際にありました。
思い起こすと、やっぱり ”断食で痩せよう” としていたのが理由かと。
できるだけ短期間で、痩せたい。
断食指導をしている方達のブログやHPを見ると
５日間でマイナス何キロ！！
みたいなBeforeAfterがよく掲載されていますね。
あれは、本当〜に人の心理を上手くつついていると思います・・苦笑
だって、みんな
楽して、早く、痩せたい
ですもんね。
私だってそうです。
だけど、これまでダイエットを繰り返し、リバウンドし、健康を害してきた私は断言します。
そんな魔法はない。
ないんですよ、残念ながら。
もっと言うと、「痩せる」だけなら、可能。
でも、痩せた結果、
ボディラインが整い、
リバウンドせず、
小鳥のような食事ではなく美味しく満足するだけ食べ、
心身ともに健康。
こんな風になるのは、不可能。
だから、まずあなたが ”どうなりたいのか” を自問してみましょう。
話を戻して、断食ダイエットで痩せない理由です。
断食ダイエットで痩せない理由は、基礎代謝の低下 です。
これまでに、
何度もダイエットを繰り返してきた
過食嘔吐癖
長年の運動不足で体がさびついている
栄養不足
こういう人が断食をしても痩せにくいです。
はじめは水分が抜けるので、３日で３キロ痩せた、ひゃっほ〜〜！！
・・となるかもしれませんが、食べ始めたら速攻戻ります。
むくみがとれただけ、なんですね。
撮影とか、結婚式とか、そういう一世一代のイベントの時にどうしても美しく仕上げたい。とかなら、割り切ってやるのもいいでしょう。
断食について専門的に勉強し、自身で何度も試してきた私の経験から言えること。
断食ダイエットが上手く行きやすい人 ＝ 基礎代謝の高い人
だから、男性は上手くいきやすいです。
お付き合いなどを一定期間コントロールし、専門家についてもらって回復食まできっちりやれればリバウンドも少ないです。
（一人でやるとたいてい戻るけど・・そんなに人間強くない）
あとは、ごく少数ですが普段から筋トレなどの運動が習慣になっている人なら女性でもやれる人はいるでしょう。
基礎代謝の低い人が断食をすると、ますます代謝が下がるので、痩せません。
食べることを断つと、体は省エネモードになるのでいつもより少ないエネルギーしか使わないようになります。
その下がった代謝のところに、回復食もゆっくりやらず、食べ始めると体は待ってましたぁ〜〜！！！！
とばかりに、吸収します。
食べる量が、下がった代謝以上になると、脂肪を溜め込むようになります。
いつのまにか、断食前よりも脂肪が増え、あげくに代謝も低いままの太りやすい体になってしまいます。
せっかく食べる楽しみまで我慢し、酵素ドリンクなどでお金もかけたのに・・
不幸すぎます。
もともと基礎代謝の下がっている人、
過食嘔吐をやっていた人
リバウンドを繰り返した人
長年栄養不足の人
運動不足すぎて、体が錆び付いている人
こういう人は、断食ダイエットでは難しいです。
このような人が断食をすると、そこから過食になるパターン、実はとても多いです。
私も経験がありますし、お話を聞いていると、かなりいます。
ダイエットの肝は、食欲コントロールです。
この部分が崩壊してしまうような方法では、健康的に痩せ、それをキープすることは不可能です。
食欲の暴走 ＝ 体からのSOS
あなたの体は、もはや普通のダイエットも断食も、耐えられる状態ではないんです。
断食しなくても、デトックスする方法はあります。
fitmeで大切にしているのは、
下がった代謝を上げ、そこから必要なら痩せる
基礎代謝が低いまま痩せるから、リバウンドするんです。
一生小鳥みたいな食事で、生きていくつもりですか？？
食べないと、代謝は上がりません。
断食は一人でやらず、きちんと知識のある人のアドバイスのもとやるようにしましょう。
いまのあなたの体が、断食できる状態かどうかを見てやるようにしてくださいね。
